U-----s blog

小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

施設の効果と効果とクラス替えの難しさ

411  施設の効果とクラス替えの難しさ

 

 

GW明けの1週間。

ほんと長かった。

1週間はこんなにも疲れるのか。

天気も不安定だったこともあるかもしれない。

天気が不安定だと子どもたちも不安定になる。

発達に課題のある子どもたちは特に影響を受けるように感じる。

連休明けということもあり

落ち着かない子どもは本当に落ち着かなかった。

休みがたくさんあるのは嬉しいのだが

4月から1か月かけてコツコツ積み上げてきたものが

また1からというのが毎年毎年の悩みだ。

 

この1か月過ごしてみて

タイトルにあるような2つのことを感じた。

 

1つ目の施設の効果だが

年度末年度はじめに児相に一時預かりの子どもの変化が凄まじかった。

昨年度は

遅刻が当たり前、薬の服用はできたりできなかったり、情緒不安定で落ち着かなかったのだが

今年度になって

4月の遅刻0、毎朝きちんと服薬、情緒の安定による落ち着いた生活

まるで別人のようになったのである。

昨年度1年間をかけて

少しずつ落ち着いて生活できるようになってはきていたのだが

施設の影響で一気に変わった。

詳しいことはわからないが、やはり専門の施設には一定の効果があると感じた。

ただ、これが良いのか良くないのかはわからないというのが正直なところである。

一時的ではあっても親元を強制的に離れるわけだから

子どもに与える影響は極めて大きいといえる。

今回のケースは、落ち着いた生活ができるというプラスにはたらいたから良いが

これをしたことによる反動で

家に戻ってきたら今まで以上に家族に手をあげるなど

大きく荒れてしまうというマイナスにはたらく可能性もあるわけだ。

施設に一時的に保護されるという時点で

ある程度のことは起きてしまってはいるのだが何とも言えないところである。

また、今回のケースを通して大きく残念に思うところもあった。

それは、児相は何か起きなければ動いてくれないということだ。

支援の必要なケースに関しては、年に1、2回程度の経過観察、今後の方向性についての会議があるのだが

その会議で何かが変わることは一つもない。

児相にも立場や基準があることもわかるのだが

正直、会議をやるだけ時間の無駄であると感じてしまうほどである。

学校や療育施設、警察などがこうした方がいいのではないかと言っても

あらかじめ児相でこうすると決めてきた方針は変更されることはなかった。

こちらは未然防止で動いてほしいのだが

そうはならなかったのである。

他にも抱えているケースがあるのだろうが…

 

2つ目は、クラス替えの難しさについてである…

今年度のクラスは、持ち上がりが3名、クラス替えが4名で、そのうち3名が今年度入級。

持ち上がりの3名、他の自情クラスからの子どもは勝手がわかっている。

新規の3名が非常に難しい。

そのうち2名は

昨年度通常学級で授業を受けずに教室を飛び出してしまったり、トラブルが多かったりした。

子どもたち同士で遊んでいると

余計な一言を言ったり、自分のことしか考えられずに物の貸し借りや譲り合いができなかったりする。

また、誰かに譲ってもらったり貸してもらったりしても

次は譲ってあげようという気持ちも行動もないのである。

遊びの中で超えてはいけない一線も超えてしまう。

やりすぎ言いすぎてしまうのである。

持ち上がりの子どもたちをモデルとして指導はしているのだが

昨年度の不適応を起こしていた時期が長かったことも影響して

なかなか一筋縄ではいかない状況である。

あおったり刺激したりもしてしまうため

昨年度まで落ち着いていた子どもが少し変わってきてしまっている。

毎日モデルを示したり、できたときにはほめたりと細かな支援や声かけはしてはいるつもりだが

人間関係の変化、人と人との相性は影響力が大きいということも感じている。

できている子どもたちに感謝の気持ちをしっかりと伝えること

頑張りを見ているよと伝えることは

どんなことがあっても続けていかなければならない。

できている子どもたちが損をするようなことがないようにする。

この時期は、そう心がけるようにしている。

 

ここまで読んでみると大変な1か月だったように思うが

実際に大変だった笑

楽しいことも嬉しいことももちろんあった。

ただ土台作りはやはり大変である。

 

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。