U-----s blog

小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

教室マルトリートメント2

今日は第2章について。

 

第2章『教師が子どもを傷つける』

タイトルだけでちょっと読むのがためらわれるが,勇気を出して読んだ。

この章では,罰や脅し,ネガティブな声かけがどのような影響を与えるのかについて書かれていた。

罰や脅しは,子どもたちを恐怖で縛り付け,トラウマにつながってしまう。

それがあまりにも強烈な記憶として残るとPTSDとなり,フラッシュバックすることになる。

目には見えないが,大きな大きな心の傷になってしまう。

子どものためと思って

『しつけ』,『指導』

をしていると思っても

それを子どもがそう感じとっていなかったら虐待になってしまうのである。

やっている当人は『しつけ』や『指導』をしていて

『虐待』をしているという認識がないから本当に怖い問題である。

限定された世界,関係だからこそ難しい問題であると感じたし

自分自身,子どもとの関わり方で気をつけなければとも思った。

 

また,この章の中で,強く印象に残っているところがある。

ある生徒が小学校時代のことをフラッシュバックしたときに書き出したものである。

そこには

部屋に閉じ込められた回数 94回

外に出された数 15回

怒られた数 219861回

など,自分が受けた指導についての回数が書かれていた。

実際の数とは異なるだろうが

これほどまでに強烈に記憶の中に残り

その生徒を苦しめていたと思うとなんとも言えない気持ちになる。

子どもが成長する時期に長い時間かかわるのが教師だ。

教師がどのようなかかわりをするかで,子どもの成長は大きく変わってしまう。

そのことを自覚して

日々子どもたちと向き合い,教えていかなければならないなと強く思うところであった。

 

読んでいて,胸が苦しくなる章であった。

と同時に身が引き締まる章でもあった。

子どものためはわかるが

自分がした指導について,しっかりと振り返る必要があると感じたし

これはまずいなと思ったときには

大人であってもきちんと謝ることが大事だし必要だと感じた。

 

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。