U-----s blog

小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

教室マルトリートメント

久しぶりの投稿。

1冊読んだので,久しぶりにまとめてみようと思う。

 

『よい教師は子どもと共に笑い,ダメな教師は子どもを笑う。』

1ページ目から,グッときた。

当たり前と言えば,当たり前なのだが

当たり前だからこそとても大事なことである。

忙しい毎日でこれができている教師がどれだけいるのだろうか。

また,経験とともに慣れやダレが出てきて

いつの間にか後者になってしまうこともある。

1ページ目を見るだけでも身が引き締まる。

 

第1章 はりつめる教室

まず,マルトリートメントとは何か。

子どもへの不適切なかかわりすべて意味するとのこと。

それは,身体的,性的,ネグレクト,心理的な虐待などのことを指すのだが

学校現場でのマルトリートメントの具体例を見ると

私自身,とても耳が痛くなる内容だった。

それと同時に,「正直,まずいかかわりをしてしまっている」と思った。

自分自身にも当てはまるところがあり

学校現場で目にする状況がいくつもあった。

自分の指導や支援を見直さなければならない。

また,マルトリートメントが日常的に行われているクラス,教師は

周囲から統率力・指導力があるように見られ,その評価を受けた教師自身も誤解している

とも書かれていた。

メリハリがあって,友達関係も教師との関係もよいクラスならいいのだが

そうではなくて,恐怖で支配しているような学級はマルトリートメントだ。

私自身,男性で,背が大きくて,声も大きいので,本当に気をつけないといけないと思った。

子どもになめられないようにという気持ちからのかかわりや指導が

マルトリートメントにつながってしまうので

若い先生ほど陥ってしまいやすい問題でもある。

 

章の中盤には,特別支援教育の基本の考え方も示されていた。

「他者との違いを認め,相手をリスペクトする。」

具体的に

・相手への敬意

・相手が見て感じたことへの敬意

・相手が考えて行動したことへの敬意

・相手が大切にしていることへの敬意

・相手が背負っているものへの敬意

相手への敬意にあふれた人から発せられた言葉には,人の心を支え,前向きにさせる力がある。

どんな態度でその子の前にいるかが大切。

と書かれていて,とても共感したし,胸に刻まなければと思った。

言葉や思いを伝えることが難しいからこそ

しっかりと行動や言葉をよく観察し,思いを汲み取り,受け止めることが

子どもたちの心を軽くし,安心安全に,信頼できる存在になるんだと感じた。

自分の発する言葉,起こす行動の一つ一つに敏感にならならければとも思った。

 

章の後半には,賞賛の言葉掛けについての実験についても書かれていた。

賞賛の声かけの回数が増えると,授業への参加が大幅に促進され,

問題行動が実験前よりも減少したとのこと。

やはり,褒める言葉,認める言葉はプラスに影響することがわかった。

9月からは,意識的に,肯定的な言葉がけを増やしていきたい。

子どもが失敗してしまうのは

・無自覚である場合

・未学習である場合

・発達に躓きがある場合

なので,結果をどうこういうのではなく

身につくまでに何度も粘り強く教え,取り組みの過程にポジティブな声かけをして

待つことを心がけたいと思った。

 

 

また,時間があるときに,第2章以降についてもまとめたいと思う。

 

 

最後まで読んでいただき,ありがとうございました。

 

 

久々に書いたり,まとめたりしましたが

スッキリして気持ちがいいです。