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小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

読書記録①

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読書記録①

 

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私の尊敬する先生である須永先生の御著書である

『自主学習 THE   REAL』についての読書記録を書かせていただこうと思う。

 

“やらせっぱなし”でも“隠れ強制”でもない 自主学習 THE REAL https://www.amazon.co.jp/dp/4183774195/ref=cm_sw_r_cp_api_i_EdHSEbCC6X4X6

 

気になった方は、ぜひ!

 

 

タイトルの通り

この本は、自主学習について書かれている。

第0章〜第3章の構成で

なぜ自主学習をするのかという根本的なところから

自主学習を具体的にどのように進めていくのか

やり方、アイディア、具体例、具体的場面、実際のノートなど

本当にわかりやすく納得しながら読むことができる。

非常に勉強になる1冊だ。

 

今回は、第0章について書きたいと思う。

第0章『自主学習を始める前に考えたい7つの問い』

この章では

自主学習そのものについて書かれている。

そもそもなぜ、自主学習に取り組むのか、考えたことがあるだろうか。

また、「なぜ自主学習をするんですか」と

子どもたちに問われたときに

明確な答えを言うことができるだろうか。

私は、正直はっきりと答えることができない。

それぐらい自主学習について深く考えたことがなかったからである。

また、優れている実践や優れているノートを子どもたちに示せば

自然とやる気になるのではないかという思いもあった。

子ども任せだ。

本の中に書かれている次の言葉に非常に納得した。

『やるべき理由がはっきり見いだせていないのに、やり方だけが決まっているというのは

本来的にはおかしな話です』

自分なりの理由がなければ、やる気にはならない。

始めるはずがないし、続くはずがないのである。

 

また、自主学習がなぜ機能しないのかについても書かれている。

これも読んでいて非常に納得できた。

その原因の中で

『自主学習の効果を実感できない』

というのが特に印象に残っている。

勉強しても何らかの形で成果が出なければ

続けてやろうとは思えなくなってしまう。

ましてや勉強が好きな子どもは多くない。

機能しない原因は

1度自主学習の課題を出したことがある方なら

全員が当てはまることだろう。

 

自主学習の形式についても書かれている。

形式とは

・内容が自由の自主学習なのか(おもしろ日記や好きな○○など)

・教師の評価を軸に進める自主学習なのか(シールやご褒美など)

・教師の自作プリントで進める自主学習なのか

それぞれの良い点と問題点を指摘している。

 

この章の最後には

自主学習の指導をスムーズに進めるための学級経営のポイントも

具体的に書かれている。

これらを意識してから始めるか始めないかでは

取り組み方や質に大きく影響するだろう。

また、自主学習の指導のためと考えるのではなく

その他の教科、普段の活動でも大事なポイントなので

意識したいところである。

 

最初にも書いたが

この章では、自主学習そのものについて考えている。

自主学習とは何か、なぜやるのか

なぜ機能しないのか

形式とは何か

すべては、これを軸にして指導をすることになる。

一本の軸がしっかりしていれば

多少それたとしても大きくぶれることはない。

問いをもち、目的は何かを明確にすることが大切である。

 

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

読書記録をつけると

頭の中の考えが

なんとなく整理されるのでおすすめです。