オンライン授業に参加してみて③
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オンライン授業に参加してみて③
オンラインでの模擬授業を通して感じたこと
①通常の授業と共通しているところがある
②オンラインだからできる指導の仕方がある
③できるできないの判断だけでなく、合う合わないも考える必要がある
今回は③について。
できるできないの判断だけでなく、合う合わないも考える必要がある
前の2つの記事でも触れていることだが
これは、普段行っている授業を同じようにオンラインで行うことは難しいということである。
具体例を挙げるとするとノート指導がそれだ。
オンライン模擬授業の中で受ける側をしていて非常に感じた。
ノート指導はオンラインでも行うことはできるが
オンラインにはまったく合わない。
先生が書いたものを全体に共有し
「この通りに写します」はわざわざやる必要のないことだ。
ノートのデータを送ってそれを見ながら個別で写したほうがいい。
②でも書いたが、画面を共有しながら教科書に直接書き込んで行うほうが授業としては行いやすい。
オンラインでの授業に合っている。
また、zoomは、1人しか話すことができないシステムになっているため
一見すると音読はよくないのではないかと思っていた。
しかし、マイクの機能をオンにして行うことで
誰の声かはわからないが誰かが音読していることはわかった。
誰かが声を出して音読していれば
集団心理がはたらいて他も安心して音読することができる。
また、教師は画面を通して様子を見ることはできるので
口パクでもやろうとしているかどうかは確認することができる。
最後に、オンラインでの学習についての考え方で、1つ紹介したいものがある。
オンラインの学習とは
①双方向性の授業
②動画の視聴
③課題の送付と提出(ベネッセの赤ペン先生)
の3つに大きく分けることができるという考え方である。
簡単にいうと
①はオンライン授業、②はYouTubeや既存の学習動画サービス、③は学校の現状
である。
今回オンラインでの模擬授業を受けてみて
私は、オンラインでの授業を進めていくことも大事だとは思うが
広くオンラインでの学習という視点に切り替えることが必要ではないかと考えている。
学習という視点に立てば
できるできないの判断だけでなく合う合わないの視点も加味されると思うからである。
また、オンライン授業を1から考えるのは、非常に難しいというのも理由の1つだ。
おそらく45分をどのようにオンラインで授業するかという考えが
多くの先生方の考え方のベースにあると思う。
先にも述べたが、普段の授業をオンラインで同じようにやろうとするのは難しい。
子どもも大人も苦しくなる。
私は、ホームルームやわからないところの質問なんかにオンラインを使うのは、有効だと考えている。
実現可能かどうかは別として
ズームでいつでも入れるように開設しておき
時間割通りに個別に学習を行う中で
質問があれば入室して先生と話しながら学習を行う。
こういう学習の形もありなのかと今は考えている。
ネット環境が整っていなければ成立しないし家庭環境という問題もある。
難しいところではあるが
今後の学校のあり方、学習のあり方を考えるいい機会であることは間違いないだろう。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。