U-----s blog

小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

読書記録④

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読書記録④

 

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私の尊敬する先生である須永先生の御著書である
『自主学習 THE REAL』についての読書記録を書かせていただこうと思う。

“やらせっぱなし”でも“隠れ強制”でもない 自主学習 THE REAL https://www.amazon.co.jp/dp/4183774195/ref=cm_sw_r_cp_api_i_EdHSEbCC6X4X6

気になった方は、ぜひ!


タイトルの通り
この本は、自主学習について書かれている。
第0章〜第3章の構成で
なぜ自主学習をするのかという根本的なところから
自主学習を具体的にどのように進めていくのか
やり方、アイディア、具体例、具体的場面、実際のノートなど
本当にわかりやすく納得しながら読むことができる。
非常に勉強になる1冊だ。

 

今回は、第3章について。

『3学期 本物の「独習」の世界に踏み込む』

いよいよ3学期。

1年間のまとめである。

3学期は、子どもたち自身で

自主学習のサイクルを回せるように指導していく。

そのサイクルの例として

PDCAサイクルが挙げられていた。

Pで学習の計画をたて

Dでそれを実行し

Cで自分の自主学習の取り組みを評価

Aで自分の取り組み方をブラッシュアップさせる

このときのつまづきや取り組みが

具体的に書かれていてとてもわかりやすかった。

 

その後、実際の子どもたちのノートが掲載されている。

自主学習を子どもたちに任せるとどうなるかが

一番気になるところだ。

その気になるノートを見ることができるのはありがたい。

子どもたちのノートはどうなるのかというと

自由になったからといって、突飛なことはしていないのである。

1学期、2学期の型でノートづくりを行いつつ

図や写真、オリジナルキャラクターなど

これまでの学習を生かしての自主学習になっていたのだ。

守破離という言葉を用いて

その状態が説明されており

1、2学期の守を生かしつつ、3学期は破の段階にいる。

少しずつ自分の型を確立し、離に向かう。

そのトピックの最後の一文に非常に共感したので

紹介させていただきたい。

私たち教師は、子どもたちの「離」のすがたに憧れ、そのことにこだわりすぎてしまいがちですが、最も大切なのは「守」から「離」の流れをいかに指導するかというところにあると思います。

 

いきなりやってごらんと言って

私たちの思い描く理想にはならないのである。

何事においてもそうだが

基礎・基本をしっかりと行い、土台を作ることが大切だ。

しかし、その土台作りは簡単ではない。

だから、土台をそこそこにその上にいってしまうのである。

大人でも難しいのだから

子どもにとってはもっと難しいことである。

どのようにして必要感をもたせるのか

どのようにして楽しませるのか

そこが教師の、大人の腕の見せ所であると私は思う。

 

須永先生のご著書を拝読し

自主学習だけでなく学びに対する考え方も

改めて見つめ直すことができた。

現在、コロナの影響で

子どもたちは自宅での学習が中心となっている。

自主学習の行い方、独習を身につけることができれば

生涯的な学び方を身につけることになる。

何がおこるかわからないこれからの時代

社会で役立つ力を子どもたちにも教えなければならないだろう。

 

最後に

「始めることは成功の半ばであり、続けることが成功の秘訣である」

と書かれている。

何事も継続することだ。

積小為大である。

 

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

20代のうちに

よき師、よき友、よき書物に出合えて幸せです。