境界知能とグレーゾーンの子どもたち①
境界知能とグレーゾーンの子どもたち①
久しぶりに読書記録を書こうと思う。
『マンガでわかる 境界知能とグレーゾーンの子どもたち』 宮口幸治
現在、境界知能やグレーゾーンの子どもたちが非常に増えているように感じる。
それは学習面だけでなく行動面に課題のある子どもも含まれる。
発達障害という言葉がよく耳にされるようになったことも影響し
社会での認知が高まってきているからだろう。
この書籍では
まず困り感のある子どもをいくつかに分類している。
①社会面の問題
・考え方の問題・・・不適切な考え方をしてしまう
・感情の問題・・・感情コントロールが苦手
・行動の問題・・・不適切な行動をしてしまう
②学習面の問題・・・集中できない、勉強についていけない
③身体面の問題・・・運動が苦手、手先が不器用
この中で、特に対人面に課題をもつものについて詳しく書かれている。
境界知能やグレーゾーンと言われる子どもたちは
IQは70〜84と一定の支援が必要とされている。
支援を受けるために特別支援学級に在籍はできないのかというと
知的の支援学級には、 IQが69以下で知的障害と判断されなければ難しい。
情緒の支援学級はどうかというと
まず情緒の支援学級がない自治体もある。
あったとしても医療機関で診断名がないと在籍することができない。
さらに、ADHD(注意欠陥多動性障害)という診断だけでも在籍することができない。
境界知能とグレーゾーンの子どもたちは
この支援学級への在籍が難しいところにいるため
通常学級で苦しみながら生活をせざるを得ない状況なのである。
通常学級では、30人前後の子どもたちを見なければならないので
支援をするにも限界があるのだ。
1クラスに副担任が必ず配置されるだけの人員が確保されれば
いくらか支援ができるとは思うが現状人手不足で難しい。
次回以降は、内容について書いていこうと思う。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。