U-----s blog

小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

2019年

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2019年

 

ありきたりだが、今年1年を振り返ろうと思う。

 

今年のスタートは、原稿依頼から始まった。
フォレスタネットさんの依頼を受け
2ページほど原稿を書かせていただいた。
これは、本当によいチャンスと機会をいただいた。

 

学校の話。
4月。
支援学級担任2年目。
今年は、3年生4名、5年生4名を受け持つことになった。
3年生は昨年も私のクラスの子どもたち。
関係性もできていて、学習リズムも子どもたちがわかっている。
5年生4名は、今年初めて受け持つ個性の強い子どもたち。
支援級6学級の中で、一番バラエティーに富んだ学級だ。
自分で本当に大丈夫なのか
子どもたちの力を引き出すことができるのか
非常に不安な立ち上がりだった。

 

始業式。
クラス、担任発表。
クラスとしての初めての顔合わせだ。
緊張と不安。
この日に1つだけやることを決めていた。
始業式後の誰もいなくなった体育館に子どもたちを残す。
私VS子どもたちで氷鬼をやると子どもたちに伝える。
きょとんとしていたが、始まってしまえば大盛り上がり。
仲良く協力しながら活動ができた。
言われていたほど、大変じゃないぞ。
全然喧嘩もしないし、良い子たちだ
と思った。

 

しかし、それ以降は大変だった。
3年生は落ち着いて学習ができていたのだが
5年生は毎日のように喧嘩をした。
口喧嘩ではない。
叩いたり、蹴ったり、物で叩いたり、物を投げたり・・・。
毎日毎日指導の連続だったのだ。
自分と人を傷つけることは絶対にいけないというのを繰り返し教えた。
言葉遣い、考え方、行動など
1つ1つ正しいことをその都度教えていった。
できていればほめた。
子どもたちとのコミュニケーションも増やした。
聞く、質問する、リアクションする
子どもの話したいことをよく聞いた。
休み時間には一緒に遊んだ。
そうすると、少しずつ信頼関係を築くことができてきた。
このタイミングで学習面でも生活面でも
半歩、背伸びをした課題に挑戦させた。
成功失敗ではなく、挑戦する姿勢を価値づけていった。
1学期終わりには、喧嘩もほとんどなくなった。
子どもたちだけで過ごし、遊べるようにもなった。
のびのびした良い表情がたくさん見られるようになった。

 

2学期。
立ち上がりは最悪だった。
学校に来たくないという子どもがいたり
交流にまったく行かない子がいたり
トラブルも多かった。
4月のような状態までとはいかないが
それに近いような状態であった。
もう1度関わり方を見直し
子どもたちとのコミュニケーション、一緒に過ごす時間を増やした。
言葉や行動、考え方も
その都度その都度、何度も教えた。
子どもたちの流行りを知り、体験もした。
ゲームをしたり、マンガを読んだり、動画を見たり・・・。
子どもとの信頼関係を深める目的もあったが
クラスの子どもたち同士、クラスの子どもと交流の子どもたち
横のつながりを作るためでもあった。
学校は、勉強をするところでもあるが
友達と楽しく過ごすことができるところでもある。
友達が増えたり、友達と楽しく過ごしたりできれば
学校はもっと楽しくなり、来たくなる場所になる。
社会科見学、宿泊学習、支援級の遠足など
様々な行事、日々の学校生活を経て
2学期の終わりには、非常に落ち着いた学級となった。
4月当初は、一番バラエティーに富んでいた学級が
人間関係が良好で、温かい学級となった。
喧嘩やトラブルもほとんどなくなった。
3年生も5年生も関係なく仲良く過ごすことができるようになった。
子どもたちものびのびとし、良い表情をしている。
子どもたちが一生懸命に過ごしてきたからこそ
このような学級になることができた。
子どもたちの持っている力は、大人の想像をはるかに超えるほどすごい。
子どもたちに感謝である。


4月からのことを振り返ると
つらい時期、苦しい時期があったことは間違いないが
それ以上に
楽しいこと、笑ったことを思い出すことが多かった。
私自身の思考がポジティブになったこともあるだろうが
子どもたちに救われていたことが大きいように思う。

 

さて、来年も良い年にしようと思う。
待っていても、期待していても良い年にはならない。
良い年にしていくために、自分から積極的に行動していこう。

 


本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
また、1年間、私のブログを読んでくださった方々ありがとうございました。
皆さんも良い年になりますように。