別人

312 特支学級記10/15  別人

朝、いつものように立哨。

今日はコンタクトを忘れてしまい眼鏡だ。

子どもたちは普段と違う私を見て

朝からたくさん話しかけてくれる。

子どもと話すと元気が出るのでいつもより元気になった（笑）

1時間目。

全員交流の時間。

Eに先生の眼鏡姿をみんなに見せたいと言われ

Eの交流教室へ行く。

これだけでもEは嬉しそうだ。

こんなことで満たされるのであればいくらでもやってやる（笑）

勉強が終わって戻ってくると

Eが今日は薬飲んでなーいと大きな声で言い始める。

教室に戻ってきていた全員がピリつく。

先週も1度薬を飲んでこないことがあり

みんなEがどう変わるのか知っていたからだ。

注意深く様子をみる。

2時間目。

ABと授業。

Eは交流の時間なのだが、なぜか教室で寝ている。

疲れているから休ませてくださいと一言言えばいいものの

何も言わずにこの行動だ。

何度も声をかけるが全く起きない。

結局1時間寝続けていた。

起きた時にあえて、何も言わなかった。

これが一番怖い。

Eも自分が悪いことをしたのは自覚している。

それなのに先生は何も言わないのだ。

ただ、この時に

「疲れているので、この時間休ませてくださいって言えるといいね。」

と正しい行動を教えてあげればよかったと反省。

薬を飲んでいないのだから指導の仕方は変えないとダメだった。

休み時間。

Eが別の支援級の教室に行って遊んでいる。

私の空気感で怒られると感じたのかもしれない。

戻ってきて、少し指導をいれる。

穏やかな口調で言うことに努めた。

しかし、薬を飲んでいないこともあって

全然話を聞くことができない。

3時間目。

ABと授業。

Eは交流なのだが、指導されたことにイライラして

また寝ようとしている。

授業が始まって何分経ったかを5分おきに伝える。

CDの交流の様子を少し見に行き戻ってくると

ABと一緒にEが遊んでいる。

少しカチンときて指導をいれる。

交流に向かった。

パソコン室での授業だ。

様子が心配でついていくと

交流の友達と楽しそうに話したり調べたりしていた。

4時間目。

Eと授業。

ABは書写の交流だったのだが習字だと知り

一気にイライラし始める。

習字や図工が嫌いなのだ。

同じ文字を何時間か書くので次の時間に書ければいいと伝える。

Bは落ち着いて教室に戻ったが

Aはイライラして校舎内をフラフラしている。

少し1人にし

教室にいるBEの元へと行く。

EがかなりしつこくBに話しかけたり笑わせようとふざけたりしている。

Bがかなり嫌そうな顔と態度をとっているのお構いなしだ。

何度も声をかける。

少し落ち着くがEはあっけらかんとしている。

それでも少し落ち着いたのでAの様子を見に行く。

もう落ち着いていた。

急いで教室に戻ると、Bが怒っている。

私が行った後にまたしつこく言われ

何度もちょっかいを出されたとのこと。

同じことを一昨日Aにもしていた。

2人で仕返しをしなければよいが…

昼休み。

Eは外で交流の友達と鬼ごっこをしている。

ABは今日は教室で過ごしている。

嫌な予感。

5時間目。

内線がなる。

Eがイライラして保健室にいるとのこと。

迎えに行き、事情を聞くと掃除の時間にABに仕返しされたとのこと。

昼休みは注意して見ていたが

まさか掃除の時間にやるとは思わなかった。

ただ、ABにEがここ最近、何度もちょっかいを出してトラブルになっていたから

こうなっても仕方ないと言えば仕方ない。

何度も指導してもこれなのだ。

ABはよく耐えていたと思う。

仕返しも手を出されたわけではなく「変態」と言われ煽られたとのこと。

まあ、人の体をしつこく触ってちょっかいを出していたら言われても仕方ない。

しかし、Eは自分よりもABの方が悪いと言っている。

これは困った。

自分のことは棚にあげてしまうのだ。

客観的に状況を見ることができていないし

こちらが丁寧に話をしてもガンとして自分の考えは曲げないのである。

6時間目。

Eがフラフラと歩き回り1人でひたすら話し続けている。

ほんと、普段のEとは別人だ。

薬を飲んでいない時は誰が見てもわかるくらい別人になってしまう。

本当に恐ろしい。

いろいろな先生に今日どうした？と心配された。

特性が強い子にとって服薬することは

生きていくために必要不可欠なことだと感じている。

イライラしやすくなり落ち着かなくなり自分も苦しいし

周りの友達に意地悪してしまうから友達も苦しめてしまう。

あまり服薬をお願いしますとは言いたくないと言うのが正直なところなのだ。

食欲が減ったり眠くなりやすくなったりという副作用があるからである。

放課後、家庭に連絡。

今回ばかりはやむを得ない。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

昨日はとても疲れました。

ラスト1日頑張ります。