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小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

4連休だからまとめました②

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4連休だからまとめました②

 

少し時間ができたので

先日学校でやった勉強会の内容を載せたいと思う。

 

支援が難しい子どもたちの対応について話をした。

 

②選択肢を与える。

①でうまく話せない子がいる。

 

soccer033640.hatenablog.com

 ①はこちらです。

 

 

そのときには

選択肢を与えて聞くことで子どもの思いがわかることがある。

例えば

教室に入れない子どもがいるときには、次のような聞き方をする。

どうしたの?と聞いてダメな時

私「今、話せないなら話さなくて大丈夫だからね。ただ、今からいくつか聞くから、もし自分の気持ちに近かったら、首で教えてね。」

このとき、首を振らない子がほとんどだが、気にせず進める。

いくつ聞くのか数を示してあげると、よりよい。

私「4つ聞くね。どれが近いか考えてみて。」

 「この勉強が嫌い。」

 「家で嫌なことがあって、イライラして入れない。」

 「友達とけんかして、入りにくい。」

 「少し落ち着いたら話す。」

これをもう1回繰り返して聞く。

1回目は、先生が何を言っているのか聞いていて

反応しない子どもがいるためである。

どれかに頷いたら

「そうかそうか。〇〇が嫌だったのか。教えてくれてありがとう」

と共感しながら感謝を伝える。

そこをさらに選択肢を与えて聞いていく。

もしも「少し落ち着いたら話す」となったら

廊下などすぐに様子がわかるところでそっとしておく。

そのときに、「〇時〇分に、また来るね。」と伝える。

また来てくれるという安心感につながるし

子どもが時計を見るのに少し体を動かすことで

意図的に体の緊張をほぐすことができるからである。

ここで大事なのは、話さないという選択肢がないことだ。

私が聞いた選択肢には、実は話さないという選択肢がない。

一見すると、優しい声掛けに見えるが

よく考えるとそうではないのである。

何度か聞いて反応しないときには

少し時間をあけ、子どもにも心のゆとりをもたせるようにする。

このときには

「1回教室に戻って、やること言ってくるね。〇時〇分にまた来るね」

と声をかけるようにする。

意外と時間が解決してくれることもあるのだ。

このとき、個への対応ももちろん大事なのだが

クラスという集団も大切にしなければならない。

もしも集団作りができているのであれば

子どもたちだけでいつもの授業のルーティンができるかもしれない。

もしそうでないのであれば

先生が教室に来ない時にやるべきことを決めておくとよい。

例えば、自分の席に座って

・漢字や計算ドリルをやって待つ。

・読書をして待つ

・授業の準備をして教科書を読んで待つ

などである。

これがはっきりしていれば

クラスにいる子どもたちも時間を有効に使うことができる。

 

~トラブル対応時には~

泣いているとき、だまっていて口を開かなそうなときにも

同じように選択肢を与えて聞くことが有効である。

 

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。