U-----s blog

小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

学級経営

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特支学級記1/31 学級経営

 

朝、今日は交通整理をする。

人がいなければやるようになった。

交通整理をしながら、Aのことを迎える。

元気に登校してきた。

今日は、中学生があいさつ運動に来ている。

中1が何人もいて知っている顔だ。

Bも時間通り登校した。

 

1時間目。

全員集合。

復習プリントを1枚行い

残りの時間は全員でコミュニケーションを取る時間にする。

なかなか全員揃うこともないので貴重な時間だ。

特別支援学級だが

通常学級と同様に学級経営は必要なことである。

異学年集団だからこその強み、良さを存分に生かしたいところだ。

4月はぎこちなかったが

今では学年関係なく全員が仲の良い学級となった。

温かい協力できる人間関係になった。

学級が安心できる場、落ち着ける場であることは

子どもたちにとって居場所となる。

そういう場所があるから、勉強や生活がのびのびでき

子どもたちの良さが伸び、特性は個性の範囲に収まってくると思う。

 

2時間目。

3年生と算数。

かけ算の筆算。

中学生のスクールサポーターが1人来てくれる。

昨年、情緒学級にいた子どもが来てくれた。

大人になった。

陸上部でがんばっているようで

ハードルで県9位になったそうだ。

1年生なのにたいしたものだ。

強みややりがいがあるのは、生活を豊かにする。

部活がその一役を担うのかもしれない。

本当にいい顔をしていたし、楽しそうに話をしてくれた。

勉強もよく見てくれた。

 

休み時間。

私がトイレに行っている間に問題が起こっている。

EFがけんかをしたようだ。

Fが将棋していた。

それを見ていたEに対して、Fが「集中したいから見ないで」

と言ったことが事の発端。

イライラしたEは

自分のプリントやワークをすべてびりびりに引きちぎる。

実に豪快だ。

あっという間に教室後方が紙だらけとなる。

何も言わず放っておく。

このタイミングで何を言ってもEに入るわけがない。

行動と表情を見ながら、声をかけるタイミングを探る。

 

3時間目。

5年生4人と授業。

国語の復習プリントを行う。

この時間も中学生がいる。

Eは少し落ち着いてきたが、教室はぐちゃぐちゃだ。

中学生も「すごいですね」と言っていたが

特別驚いている様子はなかった。

見慣れているというのは、おそろしいと思う。

そんな状態の中、いつも通り授業を行う。

Eの行動と表情を見ながらだ。

少し経つと、Eは紙を蹴りながら一か所に集め始めている。

すかさずごみ袋を置く。

すると、自分の破ったものをごみ袋に入れ始めた。

片付けがおわるころ、5年生の課題も終わる。

そのタイミングで別の教室で勉強していたFも戻ってくる。

Fの方から「ごめんね」と言い、解決に向かった。

自分たちだけで解決できるのだから大きな成長である。

ある人の大きなかかわりのおかげで、実は解決した。

それは、Bだった。

双方から話を聞き、2人のうち落ち着いているFに

「気持ちが落ち着いたら、謝るんだよ」

と優しく話していたのである。

今やトラブルが起きたり、トラブルになりそうになると

Bが声をかけたり、話を聞いたりしてくれる。

全体のお兄ちゃんのような存在になりつつある。

私からの言葉も子どもたちには伝わるが

子ども同士の言葉にはもっと大きな力がある。

Bは子どもたちにとってもなくてはならない存在となっている。

 

4時間目。

3年生と算数。

ABが書写の硬筆。

ABは集中してよくやっていた。

3年生は、確認を入れてから学習に取り組む。

1人は、支援なしでも自分でかけ算の筆算ができる。

1人は、1つ1つ声をかけながらだとできる。

理解するまでの時間は速くなっている気がする。

 

5時間目。

CDと授業。

視写を行ってから、教科書の読み取り。

言葉の意味を確認したり、類義語や対義語を教えたりしながら

授業を進める。

 

6時間目。

5年生4人と授業。

にゃんこ大戦争の絵をひたすらに描いている。

そこであることをひらめく。

大きな模造紙ににゃんこ大戦争の絵を描いて

教室でみんなでできるようにしてはどうかというもの。

子どもたちに伝える。

「おー!」「それいいですね!」「先生、ナイスアイディア!」

制作にとりかかる。

子どもたちは、真剣に意見を出し合っている。

自分の意見をひたすら言っているわけではない。

友達の意見も聞き、それに対して意見を言っている。

また、友達の意見を「発想力の天才」と言ってほめたりもしている。

ある人は、キャラクターの絵を描き

ある人は、模造紙にステージや城を描き

ある人は、パソコンでキャラクターを調べたり

あっという間の1時間だった。

こういうやりたい気持ち先行で

学ぶことができたら子どもたちは楽しい。

だから、フリースクールやイエナプランとかに

最近ちょっと惹かれるところがある。

 

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。