U-----s blog

小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

読書記録

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読書記録

 

『人的環境のユニバーサルデザイン』を読んでいる。

これがほんとにおもしろい。

勉強にもなるし、納得や共感できることも多い。

「そうそう!こういうこと!」

と読みながら興奮している。

これだけ思っていることを言語化できるようになりたい。

 

さて、人的環境のユニバーサルデザインについて

何回かに分けて感想を書いていきたいと思う。

今回は、総論のところについて。

 

教育のユニバーサルデザインと聞いて思い浮かぶことは何だろう。

多くは、教室の掲示物を減らし

シンプルにすることを想像するのではないだろうか。

教育のユニバーサルデザイン(以下教育のUD)とは

障害のあるなしに関わらず、より多くの子どもたちにとって

わかりやすく、学びやすいように教育デザインすることである。

教室環境は、その要因の一つだということ。

教育のUDは、主に3つの要素に分けられる。

授業、人的環境、教室環境である。

私は、教室環境のUDについて耳にすることが多かったので

これを読んだときには衝撃を受けた。

もはや空間そのものではないか。

そして、これを実現するために

安心して学ぶことができる場が必要である。

わからないことを正直にわからないということができ

間違いから学ぶことができる雰囲気を作ることが大切である。

また、次のことに非常に驚いた。

安心感のあるクラスは

失敗や間違いに感情的になりやすい子どもたちに

感情調整を経験させる場となるというのである。

そういうクラスはすべての子どもたちが過ごしやすい。

共感のつぶやき「あいうえお」もモデルとして有効である。

自立についても示されていて、これまた非常に納得できる。

困ったときに、適切なタイミングで、援助を求める相手を見誤らずに

SOSを出せることも自立ではないか。

というのである。

自立は、辞書で引くと

自分以外のものの助けなしで、または支配を受けずに

自分の力で物事をやっていくこと。

とされている。

これは非常に難しい。

大人でも難しい。

だとしたら、上のような自立の在り方が必要だと思う。

助けてもらう方法を知り、実行できるスキルを身につけることが

自立するために必要である。

相手を見誤らないというのは少々難しいが

SOSを出せるということは社会で本当に必要である。

 

総論だけでも学ぶことが非常に多い。

次は、第1章についてまとめたいと思う。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。