U-----s blog

小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

強制から自発へ

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強制から自発へ

 

子どもへの関わり方の変化である。

4月は、強制をすることが多い。

クラスのルール、学校のルールなど

守るべきものを守らせなければならないからだ。

その分、子どもたちとの衝突も多い。

「俺はこうしたいのに、なんでできないんだよ」

「〇年生のころはよかったのに、なんでだよ。」

特別支援学級だから、こういうことが多い。

ここで注意してもらいたいのは

何も言わずに強制しているわけではないということ。

〇〇を守りましょう。

〇〇という理由です。

と子どもたちに何度も話をしている。

それが守られなかったときには、まず対話をして話をする。

それでもダメな時には強制をすることもあるということである。

クラスの子どもたちの構成や実態によって

必要な枠組みを考えている。

1学期は、どうしても管理型になりがちだ。

子どもたちが理解するまでに時間を必要とする。

また、子どもたちもどうにか突破できないかと

何度もそこからはみ出そうとしてくる。

2学期の最初の1か月も同じだ。

 

10月後半ぐらいから

強制から自発へと少しずつ切り替えていく。

声のかけ方が大きく変わってくる。

例えば、朝の会に行くとき

強制しているときは

「あと〇分したら、朝の会に行きます。」

「〇分です。朝の会に行きます。」

と言って、行かない時には連れて行っていた。

自発のときは

「あと〇分したら、朝の会に行きます。」

「時間になったから、あとは自分で考えてね。」

と言って、動くまで待つか、先に交流教室へ向かう。

始める時間を言うことは共通している。

その後の声のかけ方や行動を変えたのである。

交流での授業があるときには

「じゃあ、授業の準備をしてね。」

と言うだけ。

 

ルールや決まりという枠組みがあり

それを守って生活することは安心できるという認識ができたからこそ

少しずつ子どもたちに任せることができるようになる。

土台があってこその自由度である。

子ども同士、私と子どもたちの信頼関係が構築されたことも

任せることができる要因の一つではある。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。