U-----s blog

小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

言葉1つの大切さ

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特支学級記10/4 言葉1つの大切さ 

 

あいにくの雨。

そんな天気だからこそ、いつものようにAの登校指導に行く。

周囲からの信頼、Aからの信頼を高めることができる。

 

今日は、社会科見学。

5年生を残し、3年生の児童引率。

補教計画も立て、子どもたちにも1週間前から伝えていた。

準備は万全である。

しかし、そううまくはいかない。

 

出発まで少し時間があるのでAとBの朝の会に行く。

朝の連絡でまさかの時間割変更。

支援級で過ごす時間が交流で勉強する時間になってしまった。

どんなことが起こるかわかっていたのに

当日いきなり時間割変更をされてしまった。

AとBは、当然荒れる。

これには、私もさすがに腹が立った。

AとBに、支援級で過ごしていいと伝えたが

イライラし始めてしまった2人は、そんなすぐに気持ちを切り替えられない。

そうこうしているうちに社会科見学出発の時間に。

 

社会科見学は

警察署、消防署、森永製菓の工場の見学。

どこも中に入るのは初めてだったので

非常におもしろく、勉強になった。

 

午前中は、警察署と消防署。

警察署では、パトカーの内部や通信指令室を見たり

交番と駐在所の違いの説明を聞いたりした。

消防署では、たくさんの車両を見た。

見学中に、消防署内に出動のアナウンスが流れ

救急車が出動するという貴重な場面を見ることもできた。

 

天気が悪かったので、学校に戻って弁当を食べる。

3年生と食べる予定だったが、5年生の様子が心配で見に行く。

支援級に行くと

Dが固まっていて、Cが紙で60cmぐらいのライフルの武器を作っていた。

定規で書いた図形が線に沿っていないため

書き直すように言ったらDは固まってしまったという。

Cはトラブルの原因なるからと禁止されている武器を

私がいない+ほかの支援級の先生が何も言わないことをわかって

勝手に作っていた。

その後、交流で書写をしているAとBの様子を見に向かう。

その途中でAと遭遇する。

Aも手には、Dが作ってるのよりもはるかにでかいものを持っていた。

その場で指導する。

交流学級につくと、別の道から支援級に戻っているBが見えた。

Bも手に同じようなものを持っている。

5年生が全員支援級に集まったところで話をする。

「武器作るの禁止なのはわかってるよね?どうして作ってるの?」

Dが最初に作り始めたと言い出す。

その言葉に反応して、

「わかったよ。捨てればいいんだろ。」

とDが大声で言い、泣き出す。

誰が最初とかは関係ない。

作ったという事実、約束を破ったという事実がすべてである。

誰にも何も言われないことをいいことにやりたい放題である。

そんなこんなでやっていると出発の時間。

お昼も食べる暇なく午後の社会科見学へ行く。

 

 

森永製菓では、お菓子作りの工程を見て

最後には、お菓子をいただいた。

子どもたちもお菓子ができるところが見れて嬉しそうだった。

最後は疲れた様子の子どもたちもいたが

このままもう1回見に行きたいと言う元気ありあまる子もいた。

 

学校に到着。

すぐさま支援級に向かう。

6時間目、残り15分。

Dは交流に行っていて、3人は支援級にいた。

とりあえずスキンシップをとる。

その後

「今日は何かあったか。」と聞く。

AとBが口をそろえて、喧嘩したと言う。

正直に言えるようになったのだから成長だ。

 

朝の時間割変更の一件のあと

イライラがおさまらず、2人で喧嘩をしてしまったとのこと。

俺(A)は、Bのことを棒で叩いた。

俺(B)は、Aのことを蹴っ飛ばした。

今はもう大丈夫とのこと。

2人とも素直に話してくれた。

 

補教計画の紙を見ると

CとDのクラスがかなり時間割変更をしていた。

私がいないと知っていながらのこれは意味が分からない。

 

でも、大きなけがや事故なく終われたから

とりあえずは良しとしよう。

 

放課後お世話になった先生方にあいさつに行く。

苦い顔をされたり、嫌味を言われたり

かなり大変でしたと言われたり

おかえりなさいもなければ、労いの言葉もない。

昼に様子を見に行った時も

6時間目の最後に教室に行った時も

あとはよろしくお願いしますだけ。

信頼とは、同僚性とは何なのだろうか。

 

たった一言

「おかえりなさい。大変だけど、いつもよく見てくれてありがとう。」

と言ってくれたら、全然違う。

その一言が言えるかどうかは誰に対しても大事である。

そんなことを感じた1日だった。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。