U-----s blog

小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

特支学級記9/24

第121号

 

いつも通り昇降口であいさつをする。

今日は、朝からAが嬉しそうに登校してきた。

手を見ると、虫かごを持っている。

話したくてうずうずしている様子。

「おはよう!何持ってきたの?」

「おはようございます。トカゲ!草むしりしてたら4匹出てきて、捕まえた。」

「ほんとだ。草むしり偉かったね。教室でトカゲじっくり見せてね。」

これだけの会話だが、Aはかなり嬉しそうだった。

 

トカゲ効果で朝の会にもスムーズに行けた。

 

1時間目は体育。

着替えずに校庭へ向かう。

着替えたがらないのである。

ただ、自分たちの意思で体育に向かったので、ここをほめる。

 

2時間目は算数。

Aがトカゲの住処を作りたいとお願いに来る。

Aは虫にとても詳しい。

タイマーを渡す。

10分にセットする。

「この時間で戻りましょう。」

あとはAに任せる。

その間に、Bとコミュニケーションをとる。

休日の話、マンガの話、私の恋愛についてのアドバイスなど(笑)

マンガの話では、七つの大罪でかなり盛り上がった。

話しているとAが戻ってくる。

きちんと時間通りに戻ってきた。

時間を守れたことをほめ、住処についての話を引き出す。

すごく充実した表情をしていた。

 

3時間目は家庭科。

エプロンをミシンで作る予定だったらしいが

クラスの半分が注文したものが届いていない。

届いた人からどんどん授業をしていく。

届いていない子は、ドリルなどを進めさせて勉強。

ミシンなどはこういう進め方もありなのかとベテランから学ぶ。

AとBはエプロンが届いていないので、やることがない。

出授業の先生に許可をもらって、支援級で他の学習をする。

部屋の片づけをした。

とにかくすぐに散らかすので、その授業。

片付けながらもBは七つの大罪の話をしてくる。

共通の話があったことがよほどうれしかったようだ。

 

4時間目も同様。

 

5時間目は国語。

CとDと授業をする。

途中でDの動きに違和感を感じる。

その日の学習課題が終わるとズボンが濡れているようにみえる。

着替えようかと声をかけるも、大丈夫との返答。

時間をおいて、また聞くが返答は同じ。

いつ着替えるのかと聞くと6時間目終わったらとの返答が。

そのままで不快ではないのか。

周りの人のことは考えないのだろうか。

理解に苦しむ。

無理にやると癇癪をおこし、応じようとしない。

繰り返し伝えていくしかないのか・・・

いろいろと手は打っているが一筋縄とはいかない。

結局6時間目終了5分前に着替えにいく。

大も小も出ていた。

いろいろと勉強はしているつもりだが

最終的には、Dの意思によるところが大きいような気がする。

小学校卒業までには、排せつが自立できるようにしなければならない。

むしろ4年間、何もやってきてない感に腹が立つ。

でも担任になったのだからやるしかない。

 

ここ最近の中で比較的落ち着いた1日だった。

 

 

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

今日は市教委が英語の授業を参観する。

実情を知って、支援員さんを増やしてほしい。