U-----s blog

小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

クラスレク

ビー玉貯金。

聞いたことがあるだろうか。

クラスで決めたことを達成するとビー玉を1つ容器に貯金する。

それがいっぱいになったら、クラスでレクなどをするというものだ。

小学校で実践されている方が多く、クラス作りの1つの方法である。

 

5日の金曜日のことである。

私のクラスのAとBの交流学級でビー玉が貯まり、クラスレクをすることになった。

やるのは逃走中。

あの人気テレビ番組である。

AとBに

「6時間目、3年生は下校しているし、5年生2人は学活の交流で教室に誰もいないから、一緒にやってください。」

とお願いされた。

AとBも4月よりだいぶ落ち着いてきたが、トラブルが心配である。

「先生は参加してもいいけど、5-1の先生とクラスの人に交渉してみて。」

とAとBに話をした。

こういうところも学びのチャンスである。

教師がやるのではなく、子どもに任せる。

モチベーションが高いから、進んで行う。

快くOKしていただいたようで、クラスレクに参加することになった。

交流担任と子どもたちには感謝である。

 

そして6時間目。

運よく学校にスーツがあり、車の中にはサングラスもある。

これはやるしかない。

着替えて校庭で待ち構える。

校庭に1人、また1人と5年生が出てくる。

「本物のハンターだ!」

「〇〇先生、怖すぎる!」

と笑いながら、近づいてきた。

AとBには、もしかした本物のハンターになるかもしれないと

伝えていたのが他の子どもたちにも伝わっていたようだ。

AとBも嬉しそうにしている。

逃走中が始まる。

私は、完全にハンターになりきった。

一切言葉は話さない。

視界に入った逃走者を無表情で捕まえる。

子どもたちは、私が走り出すたびに笑顔になっていた。

本当に楽しい1時間を過ごすことができた。

AとBはトラブルなく、みんなと話をしたり、笑ったりしながら

1時間笑顔で過ごすことができた。

「先生のハンター速すぎますよ!」

「楽しかったけど、怖かった」

と交流学級の子どもたちも笑顔で、満足した表情をしていたのが嬉しかった。

 

私は、このクラスレクにただ参加したわけではない。

AとBがトラブルなく楽しめること

普段お世話になっている交流学級の子どもたちに楽しんでもらうこと

AとBにとって自慢できる先生になること

私の話題でAとBがより交流学級の子どもたちとつながること

私のことを子どもたちが家で話をし、特支との壁を低くすること

このような思いをもって、参加した。

多くのつながりを作るきっかけになれば大成功である。

交流学級の子どもたちと仲が悪いわけではない。

私も多く子どもたちと話をする。

よりよい関係を築くことができたらなと思うのである。

子ども同士もだが、大人同士もである。

 

特別支援に対する理解は少しずつ広がりつつある。

しかし、まだまだである。

理解ある方が増えてくれれば生きやすい社会になる。

そんな環境を自分の周りが少しでもわかってくれたらうれしい。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。