U-----s blog

小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

違和感

soccer033640.hatenablog.com

 

前回の記事で書いたこと

さらに違和感が出てきた。

 

先週、他の学校と合同で特別支援学級の宿泊学習に行った。

1泊2日。

学校では見ることのできない子どもたちの姿を見ることができる。

負担は非常に大きい。

教員にとっても子どもにとってもである。

しかし、経験できるものも大きい。

子どもたちの実態を把握できる機会でもある。

宿泊学習では、実際に生活する中で必要な力を身につけることができる。

衣服をたたむ、荷物の整理整頓をする、入浴の仕方、公共施設の使い方

顔を洗う、排せつをする、歯を磨く。

将来の自立に向けた学習の場なのである。

できることは自分でする。

難しいことは支援をしながら、自分で行わせる。

それが大事なことである。

そうあるべきだと私は考えている。

つまり、やってあげずに「待つ」ことが大切だ。

 

しかし、「待つ」ことができない教員が多すぎる。

「先生、帽子がありません。」

と子どもが言うと、帽子を探すのは教員。

荷物の片付けができずに散らかっているのを見ると

きれいにすべてバックの中に入れているのは教員。

その間、子どもはベッドの上で寝っ転がって何もしない。

 

何でもやってあげることを支援だと勘違いしている人がいるのである。

支援とは、『力を添えて助けること』と辞書にも書かれている。

何でもやるのは支援ではない。

やってあげれば、子どもはやらなくなる。

やらなければいけないという必要感がなくなるからである。

高まるのは、やってあげている教員の自己満足感だけで

子どもの力は低くなってしまう。

 

「待つ」ことは大切な指導である。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。