U-----s blog

小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

特支学級記授業参観編

4月20日、授業参観。

前回の記事でこれを書かずに終わってしまった。

 

5時間目、授業参観。

内容は「1年生を祝う会」である。

私の学校は、子どもの数が1000人近くいる大規模校だ。

となると保護者の数もとんでもない。

各家庭1人でも約1000人、2人来ると2000人になるのである。

学校中が人であふれる。

この落ち着かない環境に、特支の子どもたちは不安定になる。

気分が高揚する子、イライラする子、緊張する子など様々だ。

昼休みが終わり、教室に向かうと2人イライラしていた。

授業参観に出たくないというのだ。

きちんと話をすると、授業参観をする教室に入ることができた。

 

授業参観が始まる。

自己紹介、クラス紹介、学校クイズを行った。

自己紹介は、イライラしていた1人は、自分の親を見つけてやる気に!

親の力は偉大である。

もう1人は、自分の番が来るまで机の後ろに隠れていたが

ゆっくり出てきて言うことができた。

すぐにほめる。授業参観中だろうと関係なくほめる。

 

クラス紹介。

学校での様子をスライドショーでテレビに映した。

スライドを指しながら、子どもたちが発表する。

落ち着いてできた。

もっと見せたいところだが時間もある。

本来なら、発表ではなく授業をしている様子を見てもらいたいのだが・・・

 

学校クイズ。

この担当は机の後ろに隠れていたあの子である。

3年生4人と協力して、この5年生が司会。

練習のときから、意見を出して、自分で工夫して行おうとしていた。

最初は、相変わらず表情は曇っている。

学校の紹介をして、クイズのフリップを出した。

ここで、かわいい事件が起きる。

3年生が勢いよく上げたフリップが逆さまなのである。

みんなあれっ?という表情。

私が「〇〇くん逆さまだよ。いいボケだなー」

というと会場から笑いが起きた。

司会の彼もようやく笑顔になった。

そのあと、隣の3年生もフリップが逆さま。

奇跡的に、ボケをかぶせてきたのである。

すかさずツッコミを入れる。

さきほどよりも笑いが起こる。

みんな笑って、緊張感が和らいだのかそのあとはスムーズに進んだ。

子どもたちは良い表情だった。

発表が終わり、1人ずつ短く具体的にほめる。

記憶が新しいうちに、すぐにほめることが大切である。

イライラしていた2人も最後まで参加することができた。

 

私は、この2人を授業参観に参加させることが目的ではない。

教室に入らせることも目的ではない。

やりたくないこと、苦手なことに向き合えるようになることが目的であった。

もちろん無理やりやらせたりはしない。

きちんと話をして、一歩踏み出してもらう。

感謝とできたことをほめる。

この繰り返しである。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。