U-----s blog

小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

子どもとの関わり方2

soccer033640.hatenablog.com

 

昨日、このように書いた。

今日は考えに至った理由を書きたいと思う。

 

2年前、私の初任時代の話である。

5年生20名の担任として、新規採用された。

昨年度は臨時採用として担任を持っていたので教員生活2年目である。

4月、子どもたちとの出会いの日。

サイコロトーキングを行い、思い切り自己開示をした。

好きな食べ物、スポーツ、趣味、恋愛とたくさんのことを話した。

そこから2週間、授業も下手なり全力で取り組んだ。

子どもたちも楽しそうに意欲的に取り組んでくれた。

休み時間には、外でサッカーをしたりケイドロしたり

男女学年関係なく遊んだ。

なかなかいい滑り出しだったのかなと思う。

 

しかし、事件は起きたのである。

4月21日金曜日、今でも鮮明に覚えている。

私の都道府県では、新規採用されてから1年間

各採用者に1人、指導教員が配置される。

その指導教員が初めて来た日のことである。

今思えば、私の悩みに対しての行動だったのかもしれない。

2時間目に授業を見ていただき

3,4時間目に指導、助言をいただいた。

そのときに、クラスのルールや規律についての話になったのである。

タイミングを見ているところで

いつ指導していこうか迷っているというような話をした。

そのあと、給食の時間になったのだが

指導教員が子どもたちに事細かに指導し始めたのである。

子どもたちは5年生、しかも出会った初日に

担任ではないおばさんに「ああしなさい、こうしなさい」と。

班ごとに呼ばれるまでは静かに座っていること

並ぶときに一切話さないこと

給食の配膳の仕方

机の上での食器の位置、牛乳の位置

箸を使っていない時の置く場所

いただきますで手を合わせるときに音を出さないこと

給食の食べ方

すべて全員のを確認しながら、指導されたのである。

私は非常に違和感を感じていた。子どもたちも同じであった。

指導教員というものがどのような存在なのかわかっていなかったため

ただ聞いていて、それに従うことしかできなかった。

何もしてあげることができずに子どもたちに申し訳なく思っていた。

そのときである!

ある男の子がぶちぎれたのだ。

「さっきから、おめーはなんなんだよ。こっちにはこっちのやり方があんだよ。何も知らねーやつがうるせんだよ。出てけよ!」

そう言いながら、指導教員に向かっていきとびかかった。

 

ここがすべての始まりだった。

一度、敵対関係になってしまったら話も指導も入らなかった。

指導の意図を私が伝えたが、理解するものはいなかった。

週1回来るたびに、その溝は深くなっていく。

私の力不足もあり、学級はどんどん壊れていった。

1学期が終わるころには、めちゃくちゃな状態になった。

子どもたちには申し訳なさしかない。

 

 

この経験もあり、私の今の思考が存在する。

特別支援教育に興味をもったのもこの経験からである。

 

信頼関係を作ることは大切である。

教育は、人と人なのである。

だから、まずはルールや規律よりも信頼関係を大切にしたい。

私はそう考える。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。