U-----s blog

小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

なんかできるようになった

「なんかできるようになった!」

子どもがこんなことを言うことがある。

勉強でも運動でもそう。

「よくわかんないけど、なんかできるようになった」

これってとても大事なことだと私は思う。

なぜか、できるからである。

よくわかっていないけど、できるからである。

できるとできないは違う。

できたほうが子どもは嬉しい。

 

理屈まで理解できるように丁寧に授業をしないと!

そう思っている時期があった。

もちろん大切なことである。

しかし、丁寧に説明すればするほど

子どもたちの表情は曇っていった。

できる子は、長くてつまらない

できない子は、長い

中間層の子だけ、そういうことかとわかるようになる。

教科書の例題と練習問題5問も解かずに授業は終わる。

これではできるようになどならない。

宿題で計算ドリルを出すが

学校でわかったかわかっていないかのことを家でできる子は少ないだろう。

 

だから、説明は短くし、問題をたくさん解かせる。

同じ問題を繰り返し行うのである。

答えを暗記する子もいるが、それでいい。

その問題が完璧にできるようになれば

他の問題が出されたときに自然と取り組むようになる。

「簡単だ!」という思考ができているからだ。

他の問題に取り組むときに何が起こるか。

自分が完璧な問題をよく見て、他の問題に当てはめようとする。

「なんかできるようになった!」

これが生まれるようになる。

「すごいじゃん。なんでわかったの?」

そう聞くと

「最初にやってたやつがこうだったから、この問題も・・・」

比べながら説明できるようになる。

「できる」が「わかる」に変わる瞬間だと私は考えている。

 

量より質ということもあるが

やはり量をこなすというのは大事なことだ。

ただ量をこなすのではなく、やり方を工夫しながらではあるが。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。