U-----s blog

小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

少しずつ

409 少しずつ

 

本格的に学校が始まって2週間。

試し行動が少しずつ出てくる。

試し行動というのは

この先生はどこまで許してくれるのか

この先生は何をしたら怒るのか

と子どもたちが先生を試す行動のことだ。

この時の先生の行動や言葉が

これからの1年間の基準になるのである。

先生になったばかりの頃はそんなことは知らなかったので

苦労した覚えがある。

「あの時は良いって言ったのに、なんで今はダメなんだよ。」

「あの子は良いって言われてたのに、なんで僕はダメなんだよ。」

そんな言葉が胸に刺さった。

その時々の状況や自分のメンタルの状態によって

言うことが変わっていたため

子どもたちに混乱や不満感を抱かせてしまっていたことが原因だ。

 

1週目にクラスのルールを確認した。

遊び方や最低限守るべききまりなどだ。

今週は、そのルールの中で子どもたちが仕掛けてきた。

学校から出ているきまりに即してクラスの中でのルールも決めている。

基準や例外は基本的には作らないようにしている。

特別扱いをすると、その後が大変になるからだ。

ある子どもは、家からスライムを持ってきた。

またある子どもは、家からレゴやアイロンビーズを持ってきたいと言ってきた。

ある子どもは、遊びは楽しくやるが、学習の時間や交流での学習の時間になるとやりたくないと言ってきた。

他にも小さいけれどたくさんのことを試してきた。

これを言ってきている子どもたちはもちろんだが

それを周りで見ている子どもたちも私が言うことをよく聞いている。

その子への指導でもあり、集団への指導でもあるのだ。

そのため

教室内で複数人いるときには、一度注目させ全体指導をするようにしている。

トラブルが起きたときには個別指導をするが

時間を置いてから必ず全体指導も行う。

同じトラブルが起きないようにするためである。

指導をするときには

こういう理由だからやってはいけない

そういうときには、こういう言い方や行動をするといいよ

とダメな理由と代替行動をセットで話をする。

前回も書いたような気がするが、これは非常に大事なことなのだ。

ダメなことはわかるのだが

どうすれば良いのかわからない、考えられない子どもが多いのである。

また、代替行動を教えて

もしも次、同じようなことが起きたときにその行動ができたら

ほめることができる。

ポジティブな言動に繋がるわけである。

この小さな果てしない指導の積み重ねが

子どもたちの言葉遣いや行動を少しずつ変えることに繋がる。

劇的に変わる方法はないのだ。

地道にコツコツと積み重ねていくことが

遠回りなようで一番の近道なのである。

 

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

木曜日まで頑張ればゴールデンウィークだ。

まずはそこまで頑張ろう!