境界知能とグレーゾーン③
382 境界知能とグレーゾーン③
今回は
第2章 考え方が落ち着かない子を見逃すな
について書きたいと思う。
この章で、特に印象深いのは
相手の立場を考えるレベルについて書かれていたことだ。
コミュニケーションがあまり得意でない子は
これを言ったら相手がどう思うかというのを考えるのが難しい。
また、楽しく話をしていたり遊んでいたりすると
度が過ぎてしまうようなことがよくある。
最初は楽しいけど、相手の表情が曇ってきてるのに気づかず
言葉や行動のノリを続けてしまうといったような場面だ。
今、それは言っちゃダメだろーというのもある。
空気が読めないと表現されることが多いかもしれない。
相手のことを考えられるレベルについて
次のように書かれていた。
レベル①:相手の表情がきちんと読める
レベル②:相手の気持ちを察する
レベル③:相手の置かれた状況の背景まで想像して気持ちを理解できる
文章だけで見ると、レベル①ですら大人でも難しいところがある。
これを指導するのは、本当に難しい。
相手がどう思っているかは
マンガの吹き出しのように見えるわけではないので
相手に聞いてみるまでわからないからだ。
もし、自分が同じことをされたらどう思う?と聞くこともあるが
別に気にしないという人もいる。
感じ方、考え方が1人1人違うから余計に難しいのである。
支援学級を担任していると対人関係のトラブルが多いのだが
本当に些細なことがきっかけで起こる。
上にも書いたがやり過ぎ、言い過ぎといったようなことだ。
では、どのように指導するかというと
・「やめて」と言われたらやめる。
・相手の顔をよく見る
ということを私は必ず伝えるようにしている。
「やめて」と言われたらやめるというのは
誰にとってもわかりやすい目安になる。
当事者間も見ている子どももだ。
トラブルがあった時にも指導がしやすくなる。
相手の顔をよく見るというのは
レベル①の相手の表情をきちんと読めるに近い。
相手の表情を読むことは難しくても
あれっ、なんかいつもと違うなというのは感覚的にわかるはずだ。
なんか違うを感じ取れれば
相手の気持ちはわからなくても
もしかしたらまずいかもしれないというのはわかる。
だから顔を見るということを伝えるようにしている。
子どもの発達には個人差があり、発達がゆっくりな子どももいる。
相手のことを考えられるようになるには
ある程度の心の発達が必要だ。
その時は、考えることが難しくても
レベル③までの指導を見据えて
できることから1つ1つ教えていくことが大切である。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
1週間の始まりです。
最近はclubhouseで色々な話を聞いています。