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小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

学校の「当たり前」をやめた⑤

フォレスタネットさんからのキャンペーンで学校の「当たり前」をやめた。に当選した。本との縁を作っていただき、感謝である。この本は、5章にわかれて書かれている。各章を読み終えたあとで、その章について書いていこうと思う。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第5章「私自身が思い描く、学校教育の新しいカタチ」
この章では、工藤校長が考える学校教育のこれからの方向性について書かれている。
教育困難校」といわれる学校に勤めていたときに
荒れている学校も、落ち着いている学校もやることは
淡々と、課題を解決していくだけだと覚悟していた。
基本方針は2つ。
①指導にメリハリをつける
②子どもたちを複眼で見る
①は、命や人権に関わることとそうではないことには
差をつけて指導するということである。
命に関わること、人権に関わること、犯罪はダメであると
はっきり伝えるのである。
②は、子どもたちの悪い情報を共有するのではなく
良いところを見つけてその情報を共有することである。
この2つを子どもたちにも、教員にも伝えている。
全員が意識して行うことで、当事者意識もつためである。
また、子どもたちが自律するために
大人が子供に手をかけすぎず、自分で考え、判断、決定、行動させる機会を与えることが需要であるとも述べられている。
大人が手をかけすぎるほど、子どもは「お客様感覚」となり自律できなくなるのである。

この章も、納得できるところがいくつもあった。
基本方針の2つは、非常に納得である。
子どもを指導するときに、これがはっきりしているだけで
指導の質が変わってくる。
短くスパッとか、時間をかけて指導することか。
また、子どもと過ごす時間が長い分、徐々に悪い部分目が行くようになってくる。
たくさんの人の目で子どもの良いところを見つけ、情報を共有し
子どもたちに認める声かけ、ほめる声かけをしていきたいところである。
大人の手、難しいところではあるが
1年間の最初は、大人:子ども=8:2くらいで
3学期には、大人:子ども=2:8、3:7ぐらいまで
子どもに任せるところを多くしていきたいところである。
枠組みやシステムを明確にしたうえで、子どもたちの発想や自由度を高めていきたい。

最後に、この本を通して、強く印象に残っているのは
「子どもたちが社会でよりよく生きるために学校はあるべき」
ということである。
その目的を達成するために、最適な手段を選択し、子どもたちを成長させたい。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございます。