U-----s blog

小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

やってみせ

303  特支学級記10/6  やってみせ

 

朝は、いつものように立哨。

今日は、かなり暑い。

全員が時間内に登校した。

遅刻0欠席0だ。

それだけでもう立派である。

 

1時間目、体育。

ABの授業についていく。

鉄棒の授業だった。

前回りはみんなできていたが、逆上がりはほとんどできていなかった。

6年生でこんなにもできないのかと驚くほどだ。

器械体操と同じで鉄棒に苦手意識をもっている人は多い気がする。

私も苦手だ。

だが、子どもたちにやってみてと言われて

できないんだけどなーと思いながらやってみたらできた。

大学の授業でもうまくごまかしていたから

小学生以来の本気の鉄棒だった。

できると嬉しいし、子どもたちの目の色が変わる。

教える側が言うだけでなくやってみせることができるのは効果がある。

改めてそれを実感した。

もちろんできる子どもに手本をやってもらうことも大事だが

できるなら教師もやってみせた方がいい。

できなくてもやった方がいい。

そうすることで、できない子どもも少しはやってみようという気になるかもしれない。

 

2時間目、ABEと授業。

今日暖かいから虫が出てくるかもしれないということで

虫探し、トカゲ探しの旅に出かける。

そして、運よくトカゲと遭遇する。

網で捕まえようとするがうまくいかない。

そこで仕掛けを作ることとなった。

ペットボトルを口の方から3分の1ほど切り

口の方を逆さまにして3分の2の方に差し込む。

簡易的な仕掛けの出来上がりだ。

あとはそこにトカゲの餌となる虫を捕まえて入れておく。

果たして・・・

トカゲが見事その仕掛けに食いついてきた。

私も子どもたちと一緒に興奮していた。

よしっと思って近づくと

まだペットボトル内に入りきっておらず逃げ出してしまった。

あと一歩のところだった。

ABEは、トカゲの様子をよく見て考えて行動したり

それぞれに役割分担をしたりと自然と思考できていた。

こういうことが生きていく上で大切な力だなと感じた。

ある程度の学力も大事だが、それだけが生きる力は育まれない。

今のうちにいろんな体験をさせてやりたいと思う。

 

3時間目、算数。

CDと授業。

久しぶりの真面目な学習に少し落ち着かない様子。

指示、確認を徹底し、ほぼ答えだろというところまでヒントを出す。

最初はこれぐらいでいい。

気持ちが整ってきたら少しずつ戻していく。

焦らず、気負わず、ゆっくりと進めていく。

2人ともよく頑張っていた。

 

4時間目。

全員での授業。

全員で農園に向かう。

久しぶりの農園だ。

ここでもまたトカゲに遭遇する。

なんて運の良い日なんだろうか。

捕まえることはできなかったが、そのことでイライラする人は誰もいなかった。

本当に立派だ、成長した。

 

昼休み。

相変わらずの鬼ごっこ

途中、高鉄棒のところで技を見せてほしいと言われたので

逆上がりと前回りを見せた。

高いところでやるだけでこんなにも盛り上がるのか。

さらにのぼり棒のところでも技を見せる。

これもまたすげーと盛り上がる。

1本ずつ鉄棒を掴み、空中で長座の姿勢をキープした。

筋トレのおかげでできるようになった技だ。

 

5時間目、6時間目。

昼休みが終わった時にAが少しトラブルになり

落ち着かずにその対応にあたる。

暴言、暴力、物にあたるということはなかった。

こういう場面でも成長を感じる。

心も成長してきている。

嬉しいかぎりだ。

 

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

台風が発生しました。

本州に来る予報なのでかなり心配です。