U-----s blog

小学校の先生です。特別支援学級で子どもたちと楽しく過ごしています。日々感じたことを綴っています。通常学級の経験もあり

伝播する楽しさ

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特支学級記10/21 伝播する楽しさ

 

今日頑張れば、明日は休み。

体は重いが、心は少し軽い。

 

朝、いつものようにあいさつ運動。

今まで下駄箱のところであいさつをしていたので

1~3年生は、声は小さいがあいさつをしてくれる子が多い。

雑談をしてから行く子どももいる。

4年生は昇降口が違う。

5年生は、宿泊学習で知名度が上がったこともあり

以前よりもあいさつしてくる子がいる。

6年生は、したりしなかったり。

知っているから、よく話をするからというのが

子どもたちのあいさつをする原動力になっている。

いつでも、だれでも、心からあいさつができるようになってほしいものだ。

そういう指導をしなければできるようにはならないが。

 

あいさつ運動後、Aの登校指導へ。

今日は、班が2つに分裂していた。

すたすたと歩いてくるAを含めた数人、のんびり歩いている数人。

この3週間見ていて、どちらにも直すべきところはあるが

Aが興奮状態で今は何を伝えても入らない。

朝から最悪の状態だ。

一緒に学校まで登校する。

イライラを吐き出させながら。

教室についたあたりで話題をかえる。

すぐに話に食いつき、落ち着いた。

 

1時間目。

5年生は、体育館で音楽集会の練習。

全体で発表するために練習したり、授業をしたりするのは

目的が変わってくるように感じるがどうなのだろう。

AとBは、行きたくないと少し荒れると予想していたが

スムーズに体育館へ移動し参加できた。

「〇分たったら向かおうか」

と声をかけ、タイマーをセットしたことが今回はうまくいった。

Aはカウベル、Bはクラベスを演奏する。

Aはリズムに合わせて、音を出すことができている。

Bは、2拍子のリズムで音を出している。

おおいにほめた。

 

2時間目。

3年生と算数。

かけ算の筆算のまとめ。

九九表を使いながら、スラスラと問題を解いている。

ある程度、問題をこなせば、この子たちもできるようになる。

昨年そう感じていた。

3年生は、学習意欲も高いため、おもしろいくらいできるようになる。

 

業間の活動。

音楽集会。

AとBもステージ脇に準備。

Aはステージに立ち、演奏することができた。

Bはステージ脇の人からの視線が集まりにくいところで演奏。

がんばりをほめにほめた。

交流担任からもほめられ嬉しそう。

Aがステージ上で演奏している姿に

Aを知る子どもたちも先生方もとても驚いていた。

たくさんの人にほめられて良い表情をしていた。

宿泊学習でいろんな人にほめられたことで

Aは内側から少しずつ変わり始めようとしているのかもしれない。

伸び時だ!

 

3時間目。

5年生と算数。

偶数と奇数について。

0,2,4,6,8が最後にあるのが偶数と気づく。

何かを見つけたり、謎を解くというのは

子どもたちは燃える。

自分で気づくと記憶の定着率もよくなるから一石二鳥だ。

その後、いくつか問題を出した。

2342は偶数か?

198256は偶数か?

どんどん数を大きくしていく。

子どもたちは数字の大きさに驚き、喜び、笑っている。

最後の数字を見ればわかるから、安心して見ていられるのだ。

何問か出したあと

21は偶数か?と聞く。

違うと答える子どもたち。

そこで初めて、奇数という言葉を教える。

偶数でないものは奇数だという思考が成立する。

この後も問題を出した。

325はどちらか?

といったように偶数か奇数かを言わせる問題。

少しレベルをあげるだけで子どもの集中力は持続する。

変化のある繰り返しで、飽きさせないようにするのである。

 

4時間目。

3年生との算数。

2時間目と同様。この2人もよくがんばっている。

 

5時間目。

5年生と3年生と授業。

復習プリントを2枚行う。

その後、新聞紙で工作をする。

最初は、くるくると細長いものをみんな作っていたが

5年生の1人がライフルのようなものを作り始めた。

本物のような仕上がりに周りの子どもたちは目を輝かせ

それぞれが創作し始めた。

私は、子どもたちの横で大量の新聞紙を丸めている。

それをガムテープで張り合わせていく。

教室のロッカーからはみ出るほどのゴリラが作った。

それを見て、動物を作り始める子ども。

集中しながらも楽しく、自然とコミュニケーションも取りながら

活動に取り組んでいた。

1人でも2人でも楽しそうにしていると

それが伝播し、教室全体がそんな雰囲気になっていた。

 

6時間目はクラブ。

 

放課後。

第2回校内勉強会をした。

それぞれの先生の頭文字をとって、NOK勉強会と命名

レポート1本と野口塾での学びを1枚、近況報告をした。

資料を作りながら、自分を振り返ることができた。

時々、立ち止まって自己を見つめ直すのは大事なことである。

また、思考も考え方もちがう勉強熱心な先生と話せるのは

本当にありがたい貴重な時間だ。

新たな気づき、自分にはない視点を知ることができ

とても刺激になる。

通常学級での目線がわかるのも特支に反映することができる。

こういう学びの場が身近にあるのは幸せなことだ。

大事にしていきたい。

 

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

今日はあいにくの雨です。

家でのんびり過ごします。